今話題になっているのが東京や千葉の夕方にやってくる緑色の鳥の大群です。
鳥の大群と言えば夕方に巣に帰ってくるムクドリなどが有名なのですが、緑色の大群となるといったいなんなのかわからないですよね。
近年東京や千葉などに出現するようになって、騒音だけではなく通った後のフンの多さなども問題になっていて、今後の対策にも注目が集まりそうです。
なのですがこの緑色の鳥の大群が何の鳥なのか気になる人も多いと思いますのでその正体と、さらにはその被害がどれだけあるのか、そして原因はなんだったのかについても紹介したいと思います。
緑色の鳥の大群の正体は?
近年この東京や千葉に夕方にやってくる緑色の鳥の大群は何なのか正体についてです。
この緑色の鳥の正体は、
ワカケホンセイインコです。
出典:https://zukan.com/jbirds/internal20491
実はこの夕方にやってくる緑色の鳥の正体は野生化したインコだったんですよね。
なぜこんなにインコが増えたのかについては後で紹介しますが、このワカケホンセイインコはアフリカ中部および北東部、パキスタン西部、インド、スリランカ、ネパール、ビルマなどに分布する外国のインコです。
もともとはペットとして日本に輸入されてきたものです。
全長約40cmくらいで、緑色の体色で雄の成鳥には喉から首にかけて広い黒帯が走り、首の後ろは細い桃色の帯があるのが特徴です。
40cmというとインコと言ってもかなり大きいですよね。
それが空を覆うほどの鳥の大群となって飛んでくるのは恐怖を感じるという人が多いようです。
鳥が大群で飛ぶときは自然災害の予兆ではないのかと言われるなど不吉なイメージもありますが、この東京や千葉にやってくる夕方の鳥の大群はそれとは関係ないようですね。
ですがかなり被害が報告されています。
緑色の鳥の大群の被害報告は?
この緑色の鳥の大群となるワカケホンセイインコなのですが、このまま増え続けると大きな問題が出てくることがわかっています。
現時点ですでに騒音レベルがやばいです。
鳥の大群となって夕方にやってくるのは朝方飛び立って、夕方巣に帰ってくるのですがその数が1000羽以上になることもあり、その周辺の騒音レベルは80デシベルともなり電車の中での騒音レベルとなります。
近くではお互いの会話の声が聞こえないくらいの騒音です。
さらにはその周辺にはフンがものすごい量で落とされ、周辺はフンだらけになります。
フンが飛散しまくるので、このままにしておくと呼吸器感染症の可能性も出てきます。
さらにはこのワカケホンセイインコは何を食べるのかというと、花や果実を食べるということで食害だけではなく日本の風物詩と言われる桜も枝を折ってまるで焼き鳥を食べるように花を食べてしまうんだそうです。
このままだと大きな被害が出てくる可能性が高いので注意が必要です。
なぜ東京と千葉で大量発生したの?
それではこの緑色のワカケホンセイインコがなぜ東京と千葉で大量発生したのかです。
実はこのワカケホンセイインコがペットとして日本に安く輸入できる時期があり、大量に日本に流れてきてそのまま野生化したことが原因となります。
なぜここまで東京と千葉で繁殖したのかというと、
他と比べて東京と千葉では外敵がいないからですね。
40cmという大きな体の鳥の外敵になるのはせいぜいカラスくらいですが、わざわざカラスがワカケホンセイインコを狙って襲うことなどありませんしどんどん増えていきました。
出典:http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2016/02/post-3b11.html
そして気が付けば夕方の空を覆うほどの大群となってしまったということです。
繁殖時期が7~8月となり、その時期に多くの大群が報告されるというわけです。
今後さらに増え続けることは見えているので、どんな対策をしていけばいいのかと問題になると思います。
最後に
東京と千葉の夕方に現れる緑色の鳥の大群の正体はワカケホンセイインコという元はペットとしてやってきた外国のインコでした。
ペットの野生化は大きな問題となっていますが、今はもう原因を対処してもしょうがないので今後は空を飛んでいるものをどうやって減らすのかと考えないといけないというわけです。
実際どうやって対処するのか気になるところです。
テレビ番組などでも取り上げていて、もともとペットなので捕まえてペットとして売ったらいいんじゃないかと話している人もいました。
ですが空を飛ぶ鳥をどうやって捕まえるのか、話題はまだまだ続きそうですね。