今年も熱い夏がやってきて甲子園での高校野球が大きな話題を呼んでいますが、その中で肩入れ応援に関しても違う形で話題になっていますね。
そもそも私は肩入れ応援という言葉の意味がよくわかりませんでした。
みなさんはわかりましたか??
その肩入れ応援としてタオル回しや手拍子などが肩入れ応援というものの括りにあたるようなのですが、なぜ甲子園で禁止して欲しいと言われ出しているのかその理由が気になるところですよね。
前には甲子園では「あと一人!あと一人!」とあとアウト一つで試合が終わるときに観客がコールするのも威圧的で良くないという話がありましたね。
今回の肩入れ応援とは甲子園でどのような影響を及ぼすものなんでしょうか?
今回肩入れ応援とはどんなものなのかや、甲子園で禁止して欲しい理由、さらにはそれについて賛成や反対意見などもまとめてみましたので気になるという人は見て行ってください。
肩入れ応援とは?甲子園では禁止して欲しい?
まずは肩入れ応援とは何のことなのかというのをちょっと紹介したいと思います。
出典:https://mainichi.jp/koshien/articles/20160913/k00/00e/050/213000c
肩入れ応援とは、
甲子園で戦っているどちらのチームを応援するわけでもなく、ただただ参加したいという思いで負けそうな方や勝ちそうな方を応援することを言うそうです。
タオル回しをして盛り上がっていれば、それに参加するように自分もタオル回しをして応援。
手拍子をして盛り上がっていれば、それに合わせて自分も手拍子をして応援。
つまりは便乗型の応援というわけですね。
それをなぜ禁止にしようとまで話題になっているのかですが、
それらがすべて重要な局面で行われる過度な応援というのが問題になっているようです。
ここぞという局面で行われる観客の盛り上がりを見せるタオル回しや手拍子の応援は甲子園でプレッシャーの中で戦っている高校生たちからすれば信じられないほど怖いもので、集中できなくなってしまうからです。
去年でもその肩入れ応援が問題になりました。
八戸学院光星(青森)は9−5と4点リードしている9回裏に東邦(愛知)に5点を奪われ逆転負けをしたのですが、その際に最終回は超満員の球場全体が東邦の応援の音楽に合わせてタオルを頭上で回し、手拍子も広がり、その肩入れ応援の凄まじさが話題になりました。
負けた光星の桜井一樹投手(3年)は試合後にその肩入れ応援に関して、「全員が敵に見えた」と話しています。
そのことを受けて運営は、
「選手に精神的な影響を及ぼした」と判断し、今大会は各校の応援団にタオル回しを控えるよう要請したことで応援で高校側もタオル回しをやめたところも出てきました。
そして今年の甲子園でも、逆転劇への過度な期待ともとれる観客のタオル回しや手拍子は問題となっています。
激戦だった仙台育英(宮城)2-1大阪桐蔭(大阪)では、0―1と仙台育英が1点ビハインドで迎えた9回裏2死満塁で一塁手がベースを踏み損なって大きな歓声、そして肩入れ応援によるタオル回しや手拍子が起こりました。
さらにはその仙台育英は広陵戦の際に六回裏に1点を返すと、逆転劇を期待する肩入れ応援でまた一気にタオル回しが出てきました。
結果は広陵が勝利しましたが、プロ野球とは違い、甲子園でそうした肩入れ応援で選手たちにプレッシャーを与えていることは本当に良いことなのかと禁止を望む声も多いようです。
記者コラムを書いている加藤弘士さんという人は、
⇒甲子園大会から「タオル回し」がなくなればいいのに
と今年もタオル回しが目立つことを残念に思っていると話しています。
最近の甲子園は「フェス化」してしまっていることを挙げており、観客が勝敗の行方に土足で介入するのはやはりおかしいと反対していますね。
あなたはどう思いますか?
甲子園での肩入れ応援に賛成の意見まとめ
まずはこの甲子園での肩入れ応援に賛成している人たちの声をまとめました。
・ 肩入れ応援って書いてあったけど、肩入れしてるから応援するのであって、平等に応援してあげなきゃ不公平、選手の士気が云々って幼稚園児かよ…って正直思った
・学校の運動会に関係ないおじさんがやってきて「いまだ!紅組!逆転のチャンスだぞ!抜け!抜けええええ!!」ってタオル振り回すようなもんだと思う
・肩入れ応援で勝敗が決まったと言われるならもう無観客でやるしかない
・にわかファンを認めないなら衰退の一途を辿るしかないでしょ
・自分は肩入れ応援に関してはアリだとは思う。但しその応援が本気ならという条件付きで
と甲子園での肩入れ応援に関しては別に問題にするようなことでもないのではいうのが賛成意見で多いですね。
甲子園には魔物が潜んでいるとよく言われます。
これにもやはりこうした観客を味方に付けたり、それがプレッシャーになってミスをしてしまったり、甲子園ではそうしたことも込みだからこその高校野球ではないかとも言えると思います。
にわかファンがそうした肩入れ応援をしているのだと言う発言も、「にわかファン」という言葉で考えるのはどうかとか、そうした考え方の方が問題なのではないかとも言われています。
甲子園で肩入れ応援には反対という意見まとめ
では逆に甲子園での肩入れ応援は禁止や自粛して欲しいという意見にはどんなものがあるのでしょうか?
さきほどの記者の意見も一つですよね。
観客が選手たちの勝負に土足で踏み入って欲しくないという反対意見。
他には、
・プレイヤーズファーストっていうスポーツの原則を理解してなくて、「民意」で勝敗を左右することに快感を覚えてしまっている
・選手たちもフェアなのだから、観客もフェアになるべきだ
・高校生の試合観戦で逆転を煽る行為は試合をしている選手達に失礼だし、それは応援ではない
・劇的で自分が楽しめればどちらが勝ってもいいという不純さがある
などなどその過度な肩入れ応援がプレーヤーたちに影響を与えるのは、本当にいけないことだし失礼なことだと理解して欲しいという意見が多いですね。
観客の高さはピッチャーから見ると本当に同じ目線なので、タオル回しや手拍子や掛け声、それらすべてがプレッシャーに感じることは体感している人ならわかっているところです。
なので肩入れ応援があまりにもひどいようなら禁止した方が良いのではないかと考えている人もいるようです。
ですが多くは観客もマナーを守って、真剣にチームを応援しましょうという逆転を煽るような真似はやめて欲しいということですね。
最後に
甲子園で問題になっている肩入れ応援とはどういういったことなのかや、それに対する賛成反対意見などの紹介でした。
去年の東邦は奇跡の逆転劇とも言われていて、それとは別に肩入れ応援でのひどさも目立ったとも言われています。
確かに肩入れ応援と、不純な理由で応援するのはどうかなと思うところもわかります。
ですが私は雰囲気や観客を味方に付けるなど、それらすべてをひっくるめて戦う精神や実力が甲子園では必要ということなんじゃないかと思います。
去年逆転された光星の桜井一樹投手も「観客が全員敵に見えた」と話していますが、後に負けたのは自分の実力不足だったからで観客は関係ないと話しています。
程度の差はあれ応援は力になるもので、それが目に入って集中力が途切れたのも自分の力不足で、相手の過度な応援に不条理も今は感じていないと話しています。
⇒甲子園タオル回し「全員敵」、エースの今の思いは
むしろ「もう怖いものはない、という気持ちで一から鍛え直したい」と話しており、その経験を今後活かしたいと話しています。
逆転を煽るような肩入れ応援は私もどうかと思いますが、純粋に試合を楽しんで応援しているというのは別に構わないように思います。
そのプレッシャーの中でも戦える精神力が試される舞台が甲子園なのではないでしょうか?
今後もこうした肩入れ応援での話題は出て来そうですね。
禁止とまではする必要はないですが、今後は選手たちの戦いを見守るという意識で応援をするようにしましょう。