クマリ(ネパール)の選び方や条件は?その後や生活内容についても

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ネパールの首都カトマンズで3歳から9年間の間ずっと生き神「クマリ」の地位にあった少女が今年クマリを退任したというニューすが報道されました。

クマリとは、
ネパールである、幼女を生き神としてあがめる古くからの伝統です。

ヒンズー教の女神「タレジュ(Taleju)」の化身とされているのがクマリで幸運をもたらすとされており、多くの人々からの信仰を集める。日常生活では、人々の病気の治療、願望を叶える祈願をして過ごしていると言われており、預言者としても様々な役割があります。
出典:http://www.thesalon.jp/themagazine/culture/post-70.html

こんな感じに化粧などもして神の化身として崇められます。

そんなクマリに選ばれた女ン子は生きた女神として崇められるわけですが、その選び方や条件って何があるんでしょうか?

そして退任したその後は何かあるんでしょうか?

ちょっと気になったので調べてみました。

クマリの選び方や条件は?

そんなに大事な役割があるクマリですが、小さな女の子から選ぶということで選び方や条件などは何があるんでしょうか?

実はかなり厳しい条件があり、30以上の条件をクリアしていないといけないとされています。

分かっている条件だけでもこれだけ。
・満月生まれ
・ネワール族の仏教徒のカーストのシャーキヤ(金細工師)の家系
・均並のとれた足
・足の轟に螺旋形の紋様
・生った爪
・長くて形状の良い足指
・アヒルのような手足
・柔らくしなやかな手足
・肩幅が広く肢がくびれた身体
・鹿のような股
・小さく上品に隠れた性器
・獅子のような胸
・上品に張った肩
・長い腕
・純潔なる身体
・巻貝のような首
・獅子のような頬
・40本の歯
・白く尖った歯
・歯間がないこと
・小さな繊細な舌
・湿った舌
・アヒルの様に澄んでいるやわらかな声
・青色か黒色の瞳
・牛のような睫毛
・白い光沢のある美しい容貌
・黄金色に映える顔艶
・毛穴が小さいこと
・右にカールした巻き毛
・黒い髪
・広く上品に整った額
・頭頂で円錐形となる丸い頭
・菩提樹のような形状の身体
・健康な身体

とにかく健康的な身体であることが重要視されており、重病などになったことがないような大きな傷や出血などをしたことがない女の子が選ばれます。

そんな女の子たちを選出委員会が審査し、精神的に平静さを保つことができる者という条件で暗い牛の頭だけ切り取って祀ってある部屋に閉じ込めても泣かないという条件をクリアした子がクマリとして選ばれます。

分かっている条件だけ見ても、
なんとなくというような感じの条件が多い気がしますよね(笑)

実際にはクマリの起源などにはわかっていない点が多く、クマリはヒンズー教なのに仏教徒の女の子がその生まれ変わりなのかなど謎や逸話なども多くあります。

現在では3歳からクマリになり、親元を離れての生活をしないといけなくなるということでこの伝統も廃止したらどうかという意見も多いようですが現在も続いていますね。

クマリの生活やその後はどうなるの?

クマリは親元を離れて宮殿で生活するようになります。
出典:http://sabihico.com/2016/08/25/post-1421/

そして初潮つまりは初めての生理を迎えたり、歯が生え変わったりする時期になると退任して普通の生活にその後は戻るということです。

クマリの間の生活に関しては、
クマリは自分の足を地面につけて生活することが許されず誰かに運んでもらうという生活を送ります。

カトマンドゥのダルバール広場にクマリの住まいであるクマリの館で侍従達に囲まれて暮らし、特別な儀式以外は外に出られません。

前は親にも一度も会うことが許されず、そのために裁判が起きたりもしたようで、今は親に会うことは許されているようです。

外出も年に13回だけで、あとは予言をしてほしいという人の相手をしたり、観光客が受付で拝観料を支払うことで中庭から窓から顔を出すクマリを数秒間拝顔できるようで、あとは宮殿内で生活するということですね。

ですが勉強などは自分でできますし、友達とも遊べるようです。

さらには好きなものを何でもくれるということで、王女気分になれるようで不自由ですが悪い生活ではないようですね。

そしてクマリ退任し、その後は普通の生活に戻ります。

3歳から12歳くらいまでずっと宮殿の中ではその後の普通の生活なんて難しいですよね。

ですがクマリになった子には毎月7,500ネパール・ルピーの恩給が支給されるので、これは女性の平均収入と変わらない額です。

なので生活する分にはお金は困りませんのでクマリとして不自由な生活を送らされるわけですが、クマリに選ばれたからと言って不幸ではないというわけですね。

むしろクマリに自分の娘が選ばれたという過去に誇りを持っているという人が多く、そして恩給も家族にとっては嬉しいものですのでクマリに選ばれることは悪いことではないようです。

最後に

ネパールの伝統が続く女神の生まれ変わりとして崇められるクマリについてでした。

実際に観光客にも顔を見せてくれるということですが、どれだけのお金を払えばいいのかもわかりませんね。

親元を小さなときから離れて自由な生活ができなくなるということで、人権問題もありますがクマリに選ばれることが不幸とは限らないようです。

なので今後もネパールはずっとこのクマリを続けていくのではないでしょうか?

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