2020年には東京五輪が行われることが決定していますが、さらに夏季五輪の開催地としてもう2024年にはパリ、そして2028年にはロスとすでに国際オリンピック委員会(IOC)が13日に決定してしまいました。
2大会での開催地同時決定は1924年と28年を決定するとき以来だというのですが、なぜいきなり2大会同時に開催地を決定したのかその理由がちょっと気になりますよね。
日本にとっては東京五輪のことで頭が一杯なので、その後の夏季五輪のことなんて後のことだと思うところもあるのですがちょっと気になりました。
今2大会同時に開催地を決定する意味があったんでしょうか?
同じようにどんな理由があったのか気になっている人もいると思いますので、ちょっと調べてみました。
さらには2020年の東京五輪の経費などについても、どうなのか調べてみました。
夏季五輪2024年と2028年の開催地を同時決定した理由
東京五輪が2020年に開催することが決まって、その後の2024年の夏季五輪の開催地も当然どんどん決めて行かねばなりません。
そんな中で2024年の開催地として立候補していたのが、
パリとロサンゼルスだったんですよね。
出典:https://smileycat.fr/archives/890
他はどうなのかというと、
実はみんな巨額の費用負担などを理由に立候補はしませんでした。
なので国際オリンピック委員会が2024年以降も当然開催地を決定しなければいけないのなら、今回立候補してくれた2都市をそのまま2大会の開催地にしてしまおうとなったわけです。
2024年をパリかロスのどちらにするかと言っている場合ではなかったのが今回の夏季五輪の開催地同時決定の理由だったんですね。
ちなみになぜパリが2024年と先になったのかというと、
パリは2024年以降は選手村予定地の確保が難しいということでロスが先に譲ることになったんですね。
パリは100年ぶり、ロサンゼルスは44年ぶりの開催となります。
というわけでただ適当に2大会の開催地を決めたわけではなかったということです。
ですがそれほどに夏季五輪の開催地をやりたいという国がいないというのが現状だというのが良くわかる開催地決定となりました。
どれくらい大変なのかもちょっと紹介したいと思います。
夏季五輪の開催地になるための費用は?
現在では夏季五輪は国にとっても世界にとっても大きな費用がかかるために問題となりつつあります。
夏季五輪の開催地となった国はもれなく大赤字となっています。
今回の東京五輪でも国が活気づけばという思いで張り切って開催しようとしていますが、赤字にならないというのはまず無理でしょう。
出典:https://matome.naver.jp/odai/2146173030026251401
すでに東京五輪は、
運営コストが計約21億円になると発表しており、収支は約4億4000万円の赤字と計算しています。
その赤字をどう賄うつもりなのでしょうか?
最終的な経費は1兆6000億〜1兆8000億円と予想。
そのうち組織員会が5000億円程度を負担すると発表していますが、実質1兆を超える金額を国で負担しないといけません。
その赤字を賄うためにモントリオールでは30年間にわたり特別税を徴収、アテネ大会では施設建設費を国債で賄い、2014年のソチ大会でも多額の赤字となりました。
東京五輪でも現在ボランティアを募集していますが、ボランティアは当然報酬がありません。
語学や競技に関する知識や経験がある人を求めているとボランティアを募っていますが、ボランティアの人は競技の日の間は長い時間拘束されてそれで滞在費などももらえないのにどうやって参加してもらおうと言うのでしょうか?
2016年リオデジャネイロオリンピックでは5万人のボランティアのうち1万5000人が欠勤しました。
それもまた人員が足りない部分はすべて国でお金を出すしかないのではないかと思います。
今回夏季五輪の2024年と2028年の開催地を同時決定したわけですが、今後の夏季五輪の開催地に果たして立候補してくれる国があるのかどうかも心配になってくるところです。
日本の東京五輪ももっと大きな赤字にならないかと今からどうなるのかと不安ばかりです。
最後に
夏季五輪の開催地を2大会同時決定した理由についてでした。
4年に1回の夏季五輪なのだから、ぜひとも開催していって欲しいという思いがある中で、世界で大きな赤字を出して無駄な出費だという声も大きくなってきました。
今後夏季五輪がどうなっていくのかも、東京五輪にかかっている部分もあると思いますのでぜひとも盛り上げていって成功させて欲しいなと思いました。