舛添要一都知事が、6月15日午前に退職届を提出し、辞任しました。
これまでは、「せめてリオオリンピックが終わり、その成果を見るまでは、辞めるに辞められない」と言い続けていたのですが、その二枚腰もついに砕けてしまったようです。
国会の答弁でも、のらりくらりと身をかわし、はぐらかしていたのですが、頼みの綱の自民党にさえ愛想を尽かされ、、不信任案が提出されるという事態になっては、逃げようがなかったのでしょうね。
しかも、舛添要一都知事の身辺からは、後から後からと数多くの不祥事が表沙汰になってきています。
さらには、高額な都知事の退職金を、そのまま受け取ろうとしていますが、それに対しての批判の声も、日増しに高まっています。
そこで今回は、「舛添要一の不祥事など辞任騒動まとめ!退職金返上はないの?」として、辞任騒動のまとめと、不祥事の件、さらには退職金返上はないのかというあたりを、みていきましょう。
舛添要一の辞任騒動まとめ!
この舛添要一都知事の辞任騒動の、これまでいきさつを簡単に振り返ってみましょう。
ことの始まりは、政治資金をめぐる公私混同疑惑からです。
まず、常識外れに高額な海外出張費が問題となり、次には週末に公用車で神奈川県湯河原町の別荘に行き来していたことが発覚、そして5月には自身の政治資金管理団体の支出が、舛添要一氏の個人的な家族旅行、飲食費、土産代、おまけに美術品の購入に使われていたことが、問題となりました。
出典:http://topicks.jp/15717
6月1日から始まった都議会では、各党の議員がこの件で知事を追求したのですが、この出張費や宿泊費、美術品購入については、舛添要一氏からは十分な説明がなく、「ルールに従ってやっており、問題はない」など、毎回同じような答弁ともいえない答弁を繰り返すのみでした。
このような不誠実な態度と言動には、舛添要一都知事の辞任を求める世論が高まりました。
当初は、都知事選挙で舛添要一都知事を擁立した自民党や公明党は、辞任要求には否定的な態度でしたが、世論の高まりには抗しきれず、不信任案提出となったのです。
このいやなムードを参議院選挙にまで持ちこみたくないというのが、その理由でしょうね。
こうして、大バックである自民公明の両党にまで不信任案提出に回られ、刀折れ矢つきた形の舛添要一都知事は、6月15日に都知事を退職となったわけです。
しかし、その辞表は舛添要一氏本人ではなく、代理の都庁の職員が持って行ったそうです。
これを天晴れとみるか、呆れるかは人によって違うと思いますが、私は本当にがっかりしましたね。
なお、後任の都知事を選ぶ都知事選挙は、7月14日告示、7月31日投票と決まりました。
後任については、元大阪市長の橋本徹氏や宮崎県知事の東国原英夫(そのまんま東)氏らの名前が挙がっています。
また問題を起こして辞任という人だけにはなって欲しくないですね。
舛添要一の身辺の不祥事とは?
舛添要一都知事には他にも多数の噂が飛び交っています。
代表的なもの一つは、奔放な女性関係で、婚外子が3人もいるというおさかんさです。
最初の妻は留学時代出会ったフランス人とのことですが、2度目の妻は官僚時代に結婚した片山さつき(当時朝長さつき)さんです。
出典:http://blog.livedoor.jp/kokoronojidai/archives/51568517.html
これは1986年に結婚し、1989年に離婚となっています。
3度目の妻は、現在の妻である元秘書の女性で、1996年6月に結婚し、2人の子供がいます。
また、子どもは上記以外に、日本人女性2人との間に婚外子が合計3人いますので、計5人の父親ということですね。
週刊新潮の『片山さつきインタビュー 総理期待度No.1「舛添要一」という男の正体』では、以下のようなことが書かれています。
結婚しても仕事を続けたかった片山さつきさんは、舛添氏とのお見合いの席で、「仕事のために、帰りが遅くなることもある」と伝えたところ、桝添要一氏は
「官僚など、そのような生活パターンはよく知っている。どんなに遅く帰ってきても構わない」と、答えたそうです。
それにもかかわらず、桝添要一氏はわずか2ヶ月でその約束をほごにしました。
「遅く帰ってきやがって!」
と怒鳴り、一方的にまくし立てるだけで、片山さんの言うことには一切耳を貸さず、時にはものをなげつけることもあったそうです。
またある時には、サバイバルナイフなど多数の刃物を、片山さんの目の前にずらりと並べ、そのうちの一つを片山さんに向けたことまであったとのことです。
結局、片山さんは結婚から僅か3ヶ月で、弁護士に離婚を相談しました。
弁護士の調査では舛添要一氏には愛人がいて、その愛人は妊娠中であることも分かったのです。
片山さんによると、舛添要一氏は、『公でも私でも、人は利用するだけのもの』と思っていたようです。
片山さんの言葉に寄りますと、
「最初は小泉純一郎さんを高く評価していました。 ところが、小泉人気がかげり見せるとと、一転して批判するようになりました。
安倍晋三さんも、支持率が落ちると徹底的に非難したのです。つまり、弱い立場の人には強く出るのですね。
なのに、その安倍さんに厚労相就任を打診されると、喜んで引き受けたりもしていたのです」
というようなものです。
また、ゴーストライター疑惑というものもあります。
1989年に発売された織田哲郎さんのアルバムには、舛添さんが作詞した(とされている)収録曲が7曲はいっていたそうです。
しかし、実際にそれらの詞を書いたのは、当時交際していた英語が堪能なA子さんだったのです。
そのなによりの証拠は、A子さんと別れてから後は、1曲も英語詞など発表していないのです。
舛添要一氏の不祥事は、その他にも、社会保険庁などによる年金保険料の着服事件では、「頭からバカ市長と言われるのは嫌でしょう。だから、小人って言いました。その温かさは感じとって下さいよ。教養の問題ですよ、教養の」などの、暴言を繰り返すなど人としてどうなのかという声も多かったようです。
今回の辞任騒動前からずっと問題が多かった人なわけです。
舛添要一の退職金返上はないの?
舛添要一都知事の退職金ですが、都知事としての在任期間2年4カ月分の退職金として、『約2200万円』が1カ月以内に支払われるそうです。
2200万円といえば、安い給与のサラリーマンの10年分近くの額ですね。
これだけの問題を引き起こした当人が、数千万円の退職金を貰うというのは、理屈はともかく、人の情としてはなはだ面白くありません。
出典:http://www.asahi.com/topics/word/%E8%88%9B%E6%B7%BB%E8%A6%81%E4%B8%80.html
その上、舛添要一都知事は6月まで勤めていますのでボーナスも発生するらしいのです。
その額はおよそ350万円です。
しかもこれらのお金は、当然ですが全て都民の税金から支払うのです。
「ああ、それは当然のことだ」と、納得できることではありませんよね。
以前、舛添要一都知事は給料は全額なしでよいから、リオオリンピック終了後までは都知事を続けたいと語っていました。
見事なお覚悟と賞賛の念しかありませんので、ならば退職金やボーナスも全額なしでお願いしたいのですが、舛添要一氏はこれらの一連の問題の責任を取るために、任期中の給与を全額返上すると言っていたのを辞職のためにこの条例案は取り下げられたそうです。
このため、現在の法律では、舛添要一氏の退職金やボーナスを支払わないわけにはいかないようなのです。
となると、後は自発的な返上ということしかありませんが、これは舛添要一氏の性格からみて、あり得ないでしょうね。
なお、舛添要一氏は、最後の定例会見記者会見には姿を見せず、これらの事件の疑惑説明はしないままでした。
最後まで呆れてものが言えませんでした。
まとめ
今回の「舛添要一の不祥事など辞任騒動まとめ!退職金返上はないの?」では、舛添要一都知事の政治資金をめぐる公私混同疑惑から始まる、一連のできごとを見てきました。
公私混同疑惑も、数多くの不祥事も、多額の退職金やボーナスを平然と受け取るということも、普通の人間の感覚ではありえないことばかりなのですが、舛添要一氏は普通の人間ではないのでしょう。
腹立たしいことには、それらの多額のお金は、現在の法律では返上させることはできないようなのです。
しかし、ひとつだけ言えることは、『そのような人間を都知事に選んだのは、都民である』ということです。
次回の都知事選挙では、もうこのような問題を平気で起こすような人を選ばないように慎重に選ぶ必要があります。
次の都知事は誰になるのかに注目しましょう。