エコノミー症候群の症状や予防について!長時間同じ体勢が原因?

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先日の熊本地震では多くの方が被災し、今も不安な毎日を過ごしています。何度も続く大きな余震に不安を抱え、車中泊で避難生活を過ごしている人も多いそうです。

そんな中で、車中泊をしていた女性がエコノミー症候群で亡くなったとの報道がありました。

この女性以外でも、エコノミー症候群を発症した人が10人以上、病院に搬送されています。

では、エコノミー症候群とはいったい何なのか、症状や予防方法が気になりました。今回はエコノミー症候群の原因や対策などを紹介したいと思います。

エコノミー症候群の原因は?

エコノミー症候群という言葉を聞いた事がある人は多いかもしれません。

エコノミー症候群が注目を集めたのは、2004年に起きた、新潟県中越地震がきっかけでした。

地震が発生した当時、車中泊避難者が最大で10万人もいたと推測され、2週間で11人の方がエコノミー症候群を発症、内6人が残念ながら命を落としてしまいました。

今回の熊本地震でも、エコノミー症候群を発症した人は車内で同じ体勢で過ごしていた人が多いようです。
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エコノミー症候群の原因は、長時間足を動かさずに同じ体勢でじっとしていると、足の深部にある静脈に血の固まりが出来ることがあります。

そして、足に血栓ができた状態で急に立ち上がることにより、急激に血流が循環を始めてしまいます。

そのときに、先ほどの血栓が肺に到達してしまい、肺の血管を詰まらせてしまうのが原因です。症状が重くなると最悪の場合、死亡してしまうという怖い症状です。

エコノミー症候群は、深部静脈血栓症・肺塞栓症とも呼ばれます。足に出来た血の固まりが肺の血管をふさいでしまう事により、症状が出ることがエコノミー症候群の原因ということです。

エコノミー症候群の症状が出てくるまでの時間は?

エコノミー症候群は、車内や飛行機の中だけでなく、バスや電車などの日常生活でも同じ体勢を続けていることにより、症状が発症しやすくなります。

エコノミー症候群を発症すると、初期症状としては太ももから下の足がむくみ、足が痺れるような感じ、痛みなどの症状が出ます。その他には胸が痛くなったり、息苦しいような症状もあります。この状態になったら、すぐに医師に相談した方が良いようです。
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またエコノミー症候群は、同じ体勢から急に身体を動かしたから発症する、すぐに発症するものだと思っている人が多いようですがエコノミー症候群を発症する時間は、身体を動かし始めてから2時間〜2週間くらいと、発症するまでの時間が長く、1ヶ月後に発症した例もあります。

またエコノミー症候群を発症しやすい人の特徴として
・肥満体型の人
・糖尿病の人
・40歳以上の女性
などが挙げられます。

体調不良が続いたり、じっとしている体勢のときにどこかが痛い、といった症状を感じたら、エコノミー症候群の発症を疑ってみて下さい。


エコノミー症候群を発症しないための予防法

エコノミー症候群を発症する原因は、狭いところで長時間身体を動かさないことにより発症しやすくなりますが、もうひとつの原因は水不足が原因で発症する事が多いようです。

先の熊本地震や新潟県中越地震でエコノミー症候群を発症した人には、女性が多いそうです。避難生活により、トイレが近くにないとどうしても水分を控えてしまうのでしょう。

ですので、エコノミー症候群の予防として、
・こまめな水分補給
脱水症状を起こしやすいコーヒーやアルコールは控える事が大事です。
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・適度な運動
足を上下に動かす事でエコノミー症候群の予防対策ができます。長時間同じ体勢でいる事はせずに、短時間でも身体を動かす事で、気分転換にもなりますよね。1時間に1回は身体を動かす事を心がけて下さい。

・ゆったりした服装にする
身体を締め付けるような服装ですと、血流の流れを悪くしてしまいます。ベルトを緩める、靴を脱ぐなど、ゆったりした服装にすることでエコノミー症候群の予防になります。

どれも簡単に実行できる予防法ばかりですよね。ほんの少し注意して、エコノミー症候群の予防に気をつけましょう。

まとめ

エコノミー症候群の症状や発症までの時間、原因や予防法などをまとめましたが、いかがでしたか?

エコノミー症候群は誰にでも発症する可能性がある症状ですが、気をつけて予防対策をとれば発症しにくくなります。ですが、少しでも身体の異常を感じたら、早めに医師の診察を受ける事をおすすめします。

以上、エコノミー症候群についてのまとめでした。

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