ものの歩30話です。
29話を振り返ると、
藤川は百合峰と将棋を指して、改めて自分がどんな顔で将棋を指していたのかわかり、将棋は楽しいものだったのだと改めて気付いたのでした。
⇒ものの歩29話のあらすじやネタバレは?読んだ感想も
ここではあらすじをネタバレで書いていきます。
ネタバレが嫌いだという人はご注意ください。
感想なども書いていますので良ければ読んでいってください。
ものの歩30話「溝を征く者」。
さっそく行ってみましょう。
ものの歩30話のあらすじやネタバレ
勝負は進み、お互いにもう悔いは残っていませんでした。
「…負けました」
「…ありがとうございました」
負けを宣言したのは百合峰の方でした。
勝ったのは藤川でした。
いろいろと話したいことはありますが、今はまだ勝負の途中で信歩と仙國の勝負の行方を見守ります。
信歩もなんとか穴熊を突破しようと端を攻めますが、そのせいで飛車先を突破された上に矢倉も崩れています。
仙國は思い出していました。
自分は小さい人間だと。
百合峰にはどうしても勝ちたいからと土下座をしてスカウトしました。
何が何でも結果が欲しいと奨励会に挑んだときに体験した初めての対局は、相手はまるで朝食でも済ませたかのように立ち去っていくのを見て自分とは生きる世界が違うのだと悟り挫折します。
上に行ける資格がないのなら最初から将棋なんて好きにならなければ、いっそ嫌いになれたらどんなに楽だろうと思います。
将棋でプロを目指すのを諦めても勝ちたいという思いだけは消えませんでした。
自己満足でも良いから将棋を嫌いになりたくない。
勝ちだけにこだわった将棋が仙國の将棋でした。
それに対して信歩は、
対局中に定跡を外れて力勝負になったときの楽しさに気付きます。
仙國は信歩の寄せの力だけを見ていましたが、それからも力を発揮してきます。
気付くと信歩は考えすぎて鼻血が出ていました。
藤川は信歩のことを天才だと認めます。
みなとは選ばれた人間の致命的な弱点は「挫折」だと言います。
賭けたものが大きいほどそれが通じなかったときの大きさに諦めてしまうのです。
ですが信歩はずっと前からその絶望と挫折を味わってきました。
呆れるほどその最大の敵と戦ってきた信歩には、
たとえ負ける辛さがあっても報われない苦しみがあってもそれでも進み続けようとすることができるのです。
その姿を見て仙國はようやく認めます。自分がプロになれなかったのは向こう側に生まれなかったからではなく、そこで諦めてしまったからだと。
それでも、たとえそうであっても今日だけは勝たせてもらうと必死に指します。
そしてついに勝敗が決します。
果たしてどちらが勝ったのでしょうか?
ここまでがものの歩30話のあらすじのネタバレです。
ものの歩30話の感想
やっぱり藤川と百合峰の話はここで終わりですね。
かなーり物足りないので後で捕捉が入りますかね。
ですが思った以上に仲直りしているのを見ていると、これから百合峰が藤川に甘えてくるという展開が予想できますのでこれから一緒に奨励会へなだれ込むのは間違いないと見ていいんでしょうか?
仙國はリタイアですね。
結局信歩に忠告してきたのも、信歩のためではなく自分の思いや決断を正当化したかっただけでしたね。
将棋ではダメでしたが、他の分野で成功しそうなタイプですね。人間としてはあまり好きになれないタイプですが(笑)
そしてわかっていましたが、信歩は天才です。
仙國が凡人だと言っていますがどう考えても十歩を倒し、岬を倒している時点で才能の塊という認識しかないですね。
今の実力どうこうよりも奨励会でどこまで伸びるかがすべてなので、今後奨励会編突入するならぜひ見てみたいですね。
ものの歩30話の感想でした。
最後に
ついに藤川と百合峰の決着がつきました。
そして信歩と仙國の戦いもついに決着がつきます。
仙國がどのように将棋と接してきて、なぜ自分がプロになれなかったのかというのを改めて信歩の戦う姿を見て気付かされたのでした。
果たして信歩と仙國のどちらが勝ったのでしょうか?
続きを楽しみに待ちましょう。
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