2020年の東京五輪エンブレムですが、前回のエンブレムはパクリ疑惑(疑惑というより、パクリ確定)で、あえなく沈没となりました。
そして今回新たに募集した東京五輪のエンブレムは、最終候補として4つが決定し、公表されています。
この4つの中からスムーズに決定できれば問題はないのですが、またしても問題が発生しました。
それは、「もともとは3点だった候補に、無理やり付け足して4点にしたのではないか」という疑惑が出たのです。
出来レースか八百長か、というわけです。
そこで今回は、その東京五輪エンブレムの最終候補4作品の評価と、八百長疑惑なども見ていきましょう。
東京五輪エンブレム最終候補4つの評価は?
パクリ疑惑ですべてが白紙に戻った東京五輪エンブレムですが、今回は一般からもデザインを募ったわけですが果たしてその最終候補として残った4つの評価はどうなんでしょうか?
今回のやり直し東京五輪エンブレム募集ですが、14,599点の応募がありました。
その後最終候補として4作品が残り、国内外の商標調査も無事通過しましたので、今回は「少なくとも」パクリ騒動「だけ」はなさそうですね。
この最終候補4作については、4月17日までインターネットやはがきによって、国民からの意見を聞き、最終審査はこれらの意見を参考にして、21名のエンブレム委員が25日の投票で決定するそうです。
なお、問題の発生を防ぐために、作品の作者などの情報は全て未発表になっています。
それでは4点の最終候補を見ていきましょう。
(画像は東京五輪エンブレム特設サイトから引用しています。引用元:https://tokyo2020.jp/jp/games/emblem/evaluation/)
A 組市松紋(くみいちまつもん)>
日本では古くからあった「市松模様(いちまつもよう)」がテーマです。
日本の伝統色である藍色を使い、日本らしい「粋さ」を描いたそうです。
B 輪
選手の躍動と観客の喜びがひとつの「輪」となって、世界に広がってゆく平和や調和の「和」を表現したとあります。
しかし表現したのは「輪」よりは「魔封波」といった方が、正確かもしれませんね。
C 超える人
これも日本に古くから伝わる「風神雷神」をモチーフにしたものです。
「雷神の太鼓を花火に、風神の風袋を虹にたとえ、平和、多様性、調和への思いを込めた」そうです。
選手と観客の感情の動きを、アサガオに例えたとあります。
これらの最終候補に対する評価の声ですが、一口にいって辛辣そのものです。
・「うん、何にも似てないのをしっかり選んだね!」
・「本当にこの中からどれかになるのか!まじか!マジでか!」
・「レベルの低さに驚愕です」
・「どうやっても何かしらのマークには似ちゃうし無理にエンブレム決めなくていいんじゃないか、っていう消極的なエンブレム廃止論者です」
・「B案見て最初に思ったのはドラゴンボールの『魔封波』」
・「オリンピックエンブレム、A?B案で心理テストしてみましょう。
Aを選んだ貴方→冒険はしたくない
Bを選んだ貴方→自意識過剰
Cを選んだ貴方→自分大好き
Dを選んだ貴方→朝顔?はっ!夏休みの観察日記やってないし!」
・「オリンピックエンブレム最終選考の4案、実はすべて佐野研二郎が作りました」
・「新しいオリンピックエンブレム候補ろくなの無いな」
・「どうやっても何かしらのマークには似ちゃうし無理にエンブレム決めなくていいんじゃないか、っていう消極的なエンブレム廃止論者です」
・「A案:葬式みたいで縁起が悪い
B案:津波みたいに見えて縁起悪い
C案:パチもん臭い」
とあまりそれぞれ東京五輪エンブレムの最終候補に対しての評価は良くないものが多いようです。
ですがこの中から決定することはすでに決まっていて、あとは決まった際にまたネット上で荒れないことだけが心配ですかね。
東京五輪エンブレムにまた八百長疑惑も浮上!
最終候補4作品への評価はともかくとして、もっと重大な問題が発生しました。
それは、最終候補とその予備として8点が選ばれたのですが、その内5点について商標場の問題(つまりパクリ容疑)があることがわかりました。
残りは3点しかありません。
あと一つはどうしましょう?
となったときのエンブレム委員長からの発表はちょっと驚きの内容でした。
「最終候補から1点、次点から2点、それ以外から1点を決定しました」というものでした。
「それ以外」?
「それ以外」ってなんなの?
というわけで、某政治家が押し込んだのかとか、なぜ隠すのとか、次点でないものを入れるのは出来レースの八百長だと思われてもしょうがないのではないか、などの声が噴出しました。
これについては、旧東京五輪エンブレムの審査員だったデザイナーの平野敬子さんが、新エンブレム審査には不公平な部分があるのではないかと、ブログに書いています。
以下その要約です。
公開された4つのデザイン案を見て、デザインの特徴から「A案」と「BCD案」という1対3の構図に見えました。
4案の中で1案を選ぶという方法論において、先頭に配置された1案だけが際立つ見せ方は不適切であり、「A案」ありきのプレゼンテーションだと受け取りました。
複数のデザインを分析する場合、精度を求める調査では、「A・B・C・D」や「1・2・3・4」という順列を示す記号は用いません。なぜならば、記号の順列が心理に影響を及ぼし、調査結果に影響するからです。
ですので通常は、例えば「K・G・l・M」といったランダムな、相互の関係性に意味が生じない記号を用いることが適切とされ、この方法によって公平かつ精度の高い調査結果が得られることとなります。
今回の五輪エンブレム4案発表の構図を見る限りにおいては、「A案」が選ばれやすい状況が整っている、つまり「A案」に特別な優位性が与えられた不平等な発表形式であると受け取りました。
ですので、エンブレム委員のグラフィックデザイン専門家の中では「A案」ありきの審査結果だと分析しています。
注意しなければならないのは、今回のコンペは国民投票で決まるのではありません。結果的にエンブレム委員会が選ぶ以上、今回コンペも国民の総意ではないということだけは見誤らないようにしなければなりません。
・・・これは重大な指摘ですね。
つまり、今回の東京五輪エンブレムの最終候補選定は、八百長・出来レースだということになります。
この指摘に対する答えは、今の所ないようです。
もう一つは、これはネタ的なものと思いますが、B案は「ドラゴンボール」の魔封波のパクリだ、というものです。
「ドラゴンボール」は、鳥山明さんの大長編漫画ですが、その中でピッコロ大魔王を封じ込めるときに使われる技が、「魔封波」なのです。
言われてみると、確かに似てますね、これは。
ネットでも、「これは魔封波以外のなにものでもない!」という声で一杯でした。
まとめ
今回もまた東京五輪エンブレムの最終候補には、問題がありそうです。
魔封波問題はともかくとして、デザインの質や八百長・出来レース問題は、ネタとは思えませんし、事実なら重大な問題でしょう。
こんなに揉めるのならエンブレムなどいらん、という声があるのも、当然かもしれません。
なんで、エンブレムのデザインを決定するのに、これだけ色々問題が発生するのか、そのあたりが不思議でなりません。
今回で東京五輪エンブレムは最終決定をするということなのですが、果たしてネットの評価や反応が気になるところです。
これにて、「東京五輪エンブレム最終候補4つの評価は?また八百長疑惑も浮上!」を終わります。