もやもや病の症状や原因は?治療や手術で治る可能性についても

スポンサーリンク




ニュースにもなっていますが、歌手の徳永英明さんが2月上旬にもやもや病と診断され、もやもや病による脳梗塞発症予防のため2月22日に左複合バイパス手術を受けたことを3日、発表しました。
20160303-OHT1I50060-T出典:http://www.hochi.co.jp/entertainment/20160303-OHT1T50099.html

その徳永英明さんが患っているもやもや病とはいったい何なんでしょうか?

もやもや病という名前だけ聞くとそれほどひどい病気には思えないのですが、実はとっても怖い病気だったのです。

現在、徳永英明さんは治療や手術をしているということですが完治はあるのでしょうか?

今回もやもや病の症状や原因、さらには治療や手術で治る可能性についても見ていきたいと思います。

もやもや病とは?

「もやもや病」は、脳に栄養を送る太い動脈がつまり、不足した血液を補うように周りから細い血管が発達する病気のことを言います。

この発達した血管が「もやもや」した血管の様に見えることから、「もやもや病」の名前がつけられました。
index_il01出典:http://neurosurgery.med.u-tokai.ac.jp/edemiru/moyamoya/

もやもや病は厚労省の特定疾患(難病)に指定され、治療費は公費から補助されます。

もやもや病は脳の病気であり、日本を含めたアジアの地域で発症する人が多い傾向にあります。

もやもや病は脳底部に異常血管網がみられる脳血管障害のことを言います。

これまでの研究においてもやもや病の症状を引き起こす明確な原因がわかっていませんでした。

ですがもやもや病は、大脳の血管に異常が起こることで脳梗塞、脳出血といった症状をも引き起こす恐ろしいだということ病気だということで大変恐ろしい病気なのです。

もやもや病の症状とは?

続いてそんな恐ろしい病気であるもやもや病の症状についてです。

子供の時に発症したもやもや病は主に一過性に脳血流が不足することによって、一過性脳虚血発作が多いです。

例えば、熱いモノをフーフーと息で冷ます、笛を吹くなどをしたことにより、発作が起きたりします。

これは、過呼吸時に誘発されるといわれ、発作は数分~数十分続きその後、改善します。

大きな息を短い時間に繰り返すと、血液中のある成分のバランスが崩れ、これにより“もやもや血管”が細くなり、血液の流れが乏しくなった結果、脳梗塞のようにもやもや病の症状が出ると理解されています。

他にも、頭痛、不随意運動、痙攣などの症状が見られることもあるそうです。
sick_noukousoku
脳梗塞発症の場合は精神発達遅延、知能低下、学習障害などが現れることもあります。

そして大人のもやもや病は、すでに発生したもやもや血管の破綻による脳出血が多く、それによる激しい頭痛や嘔吐、手足の麻痺、言語障害などが起こります。出血の部位や程度により重篤度は違い、虚血発症に比べて重症例が多いそうです。

出血は“もやもやした血管”の壁が弱く、あるいはそれらの血管に脹らみができ、そこから出血すると考えられております。

子供からでも発症し大人でも症状が出て、治療が必要な病気ということですね。

もやもや病の治療法や治る可能性は?

そしてそのもやもや病の治療法や、治る可能性があるのかについてです。

まずもやもや病の薬物治療では、血液を流れやすくする脳血管拡張薬や抗血小板薬を投与します。

ですが脳虚血発作の予防には限界があり、知能や運動機能に重い後遺症を残すこともあるので、その場合は外科的治療を行います。

外科的治療に関しては、一過性脳虚血発作例に対して脳血行再建術を行います。

これには直接的にバイパスを作る術式(浅側頭動脈-中大脳動脈吻合術が一般的)と、間接的にバイパスを作る術式(脳表に筋膜や翻転した硬膜、骨膜などを敷きこんで血管新生を期待する)、並びに両者を併用する術式があります。

そしてその治療や手術で治る可能性についてですが、今のところ手術をしても完治はしないと言われています。

歌手の徳永英明も何度も発症して治療にあたっているという状態のようです。

今後新たな治療法や原因の究明などがされることを祈るしかないようです。

最後に

今のところ完治する可能性が低いと言われるもやもや病ですが、発症しても生活習慣を改善していけば、今まで通りの生活を送る事が出来る病気と言われております。

例えば、規則正しい生活(睡眠を十分にとる)・精神的・肉体的ストレスの軽減や健康的な栄養の取れた食生活などです。血液をサラサラに保つ食べ物(玉ねぎや納豆や魚など)を摂取したりなど改善していくことで症状の予防になるようです。

一方、脳出血で発症した場合は、手術でその後の状態をコントロールしながら、上手に付き合っていくしかないのです。

治療によって症状が安定している時は、スポーツや楽器演奏なども極端に制限する必要はない様ですが、手術をしている場合、サッカーのヘディングやボクシングなど頭に強いダメージを受けやすいスポーツは控えた方が良いと言われています。

また、手術をしていても、脱水状態が強まると血が固まりやすくなり、脳梗塞を起こしやすくなります。水分を多くとり飲酒・タバコは控えた方が良いでしょう。

初期症状として、頭痛・けいれん発作など起こることがあるので『たかが頭痛』と軽視するのは危険です。すぐにMRIやCTの検査を受けましょう。

現在の医療技術はだいぶ進歩してきているので、近い将来完治する方法も見つかるのではないかと期待していますが、こればかりはこれからの科学の進歩を期待するしかありませんね。

今回はもやもや病がどんなものなのかの紹介でした。

スポンサーリンク



シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする