適応障害の症状をチェックして治療!休職や退職理由にできるの?

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ストレス社会という言葉が浸透しきってしまった現代。心の病気が世間に認知され、会社にも心理カウンセラーを常駐する所も珍しくなくなってきました。

心身の健康を崩して病院に行った時、「適応障害」と診断される事があります。

では、適応障害とはいったいどういう病気なのでしょうか?

適応障害がどんなものか気になっている人や、実際に仕事をしていて自分が適応障害なのかどうか気になっている人などもいると思いますので適応障害の症状や治療法、また仕事の休職や退職した場合のことなど、気になる情報などをまとめていきたいと思いますので良ければ参考にしてみてください。

適応障害とは?

適応障害とは、ストレスから発症する心因性の症状のことを指します。

症状は人によって様々で、これといったものとは特定できません。

主な身体症状として、
・吐き気
・嘔吐
・頭痛
・食欲低下
・不眠
などが挙げられます。

また、心身の症状としては
・自暴自棄になる
・自傷行為
・無謀な自動車運転
・けんかをよくする
などといったを心境の変化を訴える人が多いです。
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しかし、上記の症状が当てはまるからといって、適応障害の診断が下されるのではありません。

むしろ症状はあまり診断に重要ではなく、
3つのポイントが適応障害かどうかの判断になっているようです。

1つ目のポイントは、
・生活に支障が出るほど、症状が重いかどうか

会社や学校など、社会生活をおくる事に支障が出る程の症状の重さは、適応障害の治療が必要なレベルの症状でしょう。

2つ目は、
・直近(3ヶ月以内)に環境の変化があったか

適応障害は、環境の大きな変化が強いストレスとなり、発症する事が多いです。

例えば会社での異動、転勤、転職など。
他にも昇級、昇格、結婚などプラスの要因でも発症する事があります。

最後に3つ目、
・ストレス要因から距離を置けば、症状は改善されるのか
というのが判断の基準になっています。

通勤・通学時間を過ぎた頃から少しずつ体調不良が良くなったり、休日は体調が悪くなることが少ない、などといった症状の場合は適応障害の疑いがあるのかもしれません。

また、うつ病と症状がよく似ていますが、適応障害はストレスから離れると症状が緩和するのに対して、うつ病はストレス要因から離れても症状が続くのが、判断の境目になっているようです。

しかし、適応障害からうつ病に進行してしまうケースも多いので、気になるという方は医療機関への受診をお勧めします。

適応障害の主な治療方法は?

適応障害と診断された場合の治療方法は、カウンセリングによる認知行動療法になります。

適応障害などに罹る人たちの多くは、
責任感が強く、辛いことなどを溜め込む傾向がよくあります。
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「自分の身体はストレスでくたびれきっているんだ」と自身が認め、また、周りの人にも理解を得る事で、ストレスから距離を置いたり、負荷を軽減してもらうなどの対策を取ります。

そして、十分な休養と栄養のある食事を摂って、健康的に過ごす事が、治療の一環となります。

また薬物による治療も同時に行うこともあるようです。
これは適応障害の症状のひとつとして、多くの人が訴える、不眠症状の緩和に使われる事が多いからです。

適応障害で仕事を休職できるの?

症状の改善の為に、医師から休職を勧められる場合があります。

適応障害は、環境によるストレスで発症する事が多いので、一旦そのストレスから離れ、休養を取る事で症状の改善を図ります。

休養を取りたくても、収入がストップしてしまうのが心配…という人もいると思いますが、健康保険組合に申請する事で傷病手当が受給されますので、治療に専念することができます。

職場などがストレスの原因になっている場合は、ほぼ数日から数週間の休養で症状は改善される可能性があります。

しかし、休養して体調が戻ったとしても、根本的な解決にはなってはいないので、症状が落ち着いたら今後どのようにするべきなのか、医師と相談して今後の仕事や生活について考えていく必要があるわけです。

適応障害は退職の理由になるの?

そして休職した人たちが考えるのが適応障害が退職の理由になるのかどうかです。

実は適応障害でやむを得ず退職する事となったとしても、適応障害による病気退職という扱いにはならず、自己都合退職となります。

これは、ストレスの受け方は人によって異なるからです。
よって、退職金は自己都合の場合と同じ支給率となることが多いようです。

しかし、医師からの診断書があれば、特定受給資格者となりすぐに失業手当の支給がされます。

また、在職中に傷病手当の申請をしていた場合は、最長で1年6ヶ月は支給が続けられますので、慌てて次の仕事を探すよりは、休養を充分に取り、健康を取り戻してからの求職活動の方が良いのではないかと思いますので一度しっかりと休養を取ってから次の仕事を探すようにしましょう。

最後に

適応障害は辛い病気です。
「早く治りたい」と焦る気持ちが出てしまうのは当然のことだと思います。

しかし、焦りは禁物です。
無理をして再発したり、重症となってしまう事もあります。

「自分は病気なんだ」ということを素直に認め、対処していくことが早めの回復にもつながりますし、気持ちを切り替えることができるのではないかと思います。

今回適応障害について調べてみましたが、悩んでいる人の参考に少しでもなれば嬉しいです。

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