アポロ月面着陸のヤラセ陰謀説まとめ!反論や時代背景も紹介

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1969年7月20日のことです。

1969年7月16日に地球を発進したサターンV型ロケットは、7月20日20時17分に月面に着陸しました。

人類はその60万年(80万年とも100万年とも言われていますが)の歴史で、初めて地球以外の天体に到達したのです。

クルーは、ニール・アームストロング船長、エドウィン・オルドリン月着陸船操縦士、マイケル・コリンズ指令船操縦士の3名ですが、コリンズ司令船操縦士は司令船に残り、アームストロング船長とオルドリン月着陸船操縦士が月面に降り立ちました。

その時のアームストロング船長の言葉が、有名な「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である」というものです。
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月着陸戦からハシゴを降りて月面に立つシーン、月面での船外活動のシーンなど、生々しい映像が世界中に配信され、世界中を興奮の渦に巻き込みました。

しかし・・・

月面着陸直後から、このアポロ11号の月面着陸はヤラセだった、インチキだった、陰謀だったという説が流れ、それは2016年の現在に至るまで続いております。

では何故アポロ11号の月面着陸はヤラセだった、インチキだった、陰謀だったと言われるのか、今回はその陰謀説などを探ってみることにしました。

1969年当時の時代背景について

人類史上初の偉業であるアポロ11号の月面着陸が、なぜインチキヤラセ陰謀と言われるのか、それを探る前にまず1969年当時の時代背景などを見てみたいと思います。

1969年当時の時代背景は、このような陰謀説が出た理由の重要なキーになるからです。

1945年の第二次世界大戦終了により、ナチスドイツ・ファシズムイタリア・軍国主義日本は崩壊しました。

これらの全体主義国家の崩壊により、1945年以降はアメリカを中心とする資本主義国家とソ連(当時)を中心とする社会主義国家との対立が始まりました。

いわゆる「冷戦」という状態です。

国家的事業として、ソ連は宇宙開発を強力に推し進めました。
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これにはナチスドイツから逃れたユダヤ人科学者・技術者と、ドイツから連行したドイツ人科学者の力が大きかったのです。

世界初の宇宙に到達した哺乳類は、1957年にソ連が打ち上げた人工衛星スプートニク2号のライカ犬ですし、世界初の宇宙に到達した人類は、ボストーク1号のユーリイ・ガガーリンです。

更には女性宇宙飛行士のテレシコーワ(ヤー チャイカ わたしはカモメ)の宇宙飛行など、ソ連は宇宙開発で次々と成果を上げていきました。

アメリカから見ると、これは非常によろしくない事態です。

単に宇宙開発だけではなく、アメリカ自身の威信が大きく減退し、ひいては同盟国の信頼感も揺らぐことになります。

NASAはケネディの命により急遽ドイツ人のフォン・ブラウンを呼び寄せ、宇宙開発の指揮を執らせることにしました。

フォン・ブラウンはナチスドイツでV2号ロケットなどを開発した、当時のロケット工学の権威ですが、非常に優れた能力の持ち主だったそうです。

これまでの宇宙開発では、全てソ連が先行していました。

残る最大の課題は人類の月面着陸だけです。

これをなんとしてもアメリカは遂行せねばなりません。

こうして月面に人間を送り込むための計画「アポロ計画」が開始されました。

これが1969年当時の時代背景です。

つまり当時のアメリカは、なにがなんでも人類の月面着陸をソ連より先行しなければならないという、切羽詰まった状態にあったわけです。

「どのような手段を取ろうとも」です。

ヤラセ各説の紹介と元ネタ

前説が長くなりましたが、当時の時代背景はこのヤラセ説の重要なポイントですので、あえて書きました。

ここからがヤラセや陰謀説のお話です。
ヤラセ説には幾つかの共通項があるようです。

それは元になるネタがあり、それに基づいて各人が自説を展開しているという所です。

その元ネタとは、主としてアポロ11号が撮影した写真類と思われます。
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1 月面には大気はないのに、アメリカの国旗が風にはためいている

これはもっとも有名なものです。

2 飛行士のヘルメットに光りなどが映っている

これはあまりあてにはなりません。
ヘルメットに光りが映っているから月面着陸はなかったということにはつながらないでしょう。

3 完全な暗黒の筈の月面なのに、地球以外の星が写っていない

これも証拠にはなりません。
当時のフィルムの感度(恐らくはコダクローム)は非常に低かったからです。(asa25-80程度)

4 月面の石に文字が書かれている

ここまでくるとジョークとしか思えませんね。

5 月面の着陸船周辺に、着陸時の逆噴射による影響が見られない

これは1に次ぐ有力な証拠になります。

6 NASAはこのアポロ11号に関する各種資料(映像含む)を、大量に紛失したと発表している

これは事実のようです。
なぜこのような重要計画の資料を、それも大量に紛失したのか、これには大いに疑問が残りますね。

これらがアポロ11号の月面着陸インチキ・ヤラセ・陰謀説のネタになっているようです。

すごいものになると、あの「2001年宇宙の旅」を作ったキューブリック監督が、アポロ11号の月面着陸シーンを撮影した、というものまであります。

ここまで来ると「と学会」の出番でしょうね。
この「と学会」についても後に紹介いたします。

NASAその他による反論とおもしろ情報

ここでNASAその他による反論などの情報をご紹介します。

いずれも非常に長大なものなのであり、全てを紹介するのは不可能ですので、ここでは少しかいつまんだ要約を書いていきます。

まずアポロ11号の月面着陸インチキ・ヤラセ・陰謀説の根拠は、写真などの映像に関するものが大半です。

1 旗がゆれている

星条旗を地表へねじ込む時にポールを動かすので、真空中でもその反動で旗は動くということのようです。

3 完全な暗黒の筈の月面なのに、地球以外の星が写っていない

これは前項で書きましたが、当時のフィルムの性能や周囲の状況によるものと思われます。

5 月面の着陸船周辺に、着陸時の逆噴射による影響が見られない

月の表面の土は固く、さらに着陸船の着陸は非常にゆっくりだったので、クレーターができるほどの衝撃ではなかったためらしいです。

2と4は反論の必要もないでしょう。

「C」の文字については、それが映っているのはジョンソン宇宙センターのイメージライブラリにある写真で、NASAに保管されているオリジナル写真ではそれが写っていないそうです。 焼き増しなどの時の何かのミスかと思われます。

問題は6の「NASAはこのアポロ11号に関する各種資料(映像含む)を、大量に紛失したと発表している」です。

これについては、紛失したとされる資料は、その後オーストラリアの大学で発見されています。 要は資料の管理が杜撰だったということでしょう。

それだけでNASAはだめとは言いNASAんなですね(笑)

以上がNASAその他のインチキ・ヤラセ・陰謀説への反論の、概略です。

他にも同じように反論がありました。

ゲーマーなら毎度お世話になっている、あのNVIDIA社が最新GPU技術で陰謀説への反論をしました。

アームストロング船長が撮影した、月着陸船から降りるオルドリンの写真ですが、これをNVIDIA社が同社ご自慢のコンピューターグラフィックス技術を使って検証した所、実際に月面に降り立っていたらしいことがわかったのです。
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NVIDIA社のエンジニアチームが月面の光の状態を入念にモデリング・レンダリングした所、アームストロング船長撮影の写真と、ほぼ完全に一致したとのことです。

光りの反射や映り込みなどについても、最初のシミュレーションでは光源が足りないのではという疑いが出ました。

そこで更に調べると、残る光源の10%ほどはアームストロング船長の宇宙服から発せられているということがわかったのです。

これが映り込み現象の原因だったというわけですね。

などなどヤラセや陰謀説に関しても反論はあり、アポロの月面着陸は真実だと言われていますが真相は闇の中です。

と学会とは?

最後に「と学会」についてです。
と学会」とは、あくまでもトンデモ本とトンデモ学説を楽しむための集団です。

なのですが、実際の活動は主として、著者の知識の欠如や妄想を茶化す内容の本を出版することにあるようで、私も何冊か大いに楽しませていただきました。

今回のアポロ11号の月面問題については、「人類の月面着陸はあったんだ論―と学会レポート」して、楽工社から出版された書籍に書かれています。

私自身はその本を読んではいませんが、「自分で考えたり調査したりせずに言われたことを鵜呑みにする人間があまりに多すぎる。「人類の月面着陸はあったんだ論」は、そのことに警鐘を鳴らす本である。」という内容となっています。

ぜひ気になるという人は読んでみてください。

まとめ

今回の件で感じることは、一つの案件に対してそれを見る人がどう受け取るかは、実に様々なものがあるのだな、ということです。

インチキ・ヤラセ・陰謀説を主張する人の書いていること「だけ」を読むと、なるほどそうかもね、と思ってしまいます。

しかしそれに対する反論を読むと、これはまた別の見方考え方ができることがわかります。

時計を見て(アナログ限定!)時間を知るには、短針と長針の両方を見ないと正しい時間はわからないのです。

以上、アポロ11号の月面着陸は、インチキ・ヤラセ・陰謀だったという説と、それに対する反論を紹介しました。

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コメント

  1. 匿名 より:

    2002年頃にも、その手のトンデモ本が出て立ち読みしたけど、笑えるのが始めは月に降りた人はいない、なのに最後は月に最初に降りたのはアームストロングではなくオルドリンだったと矛盾したのが有りました。成功者に対する妬み、大勢の人が信じている事を否定することで優越感を得たい人が居ることを感じますね。

  2. 匿名 より:

    3枚目の写真、旗にだけ影がない。下手な合成だね。