2015年6月29日に行われたNPB選抜対侍ジャパン大学日本代表のユニバーシアード日本代表壮行試合に2016年ドラフト候補で大注目の創価大エースの田中正義選手が出場しました。
ユニバーシアード日本代表壮行試合は、
アマチュアである全日本大学野球連盟(JUBF)と、プロ野球である日本野球機構(NPB)の両者の主催のユニバーシアード日本代表の壮行試合です。
プロのスカウトが「こんなすごい投手は久しぶりだ」と「別格だ」と賞賛するのがこの創価大エースの田中正義選手です。
この試合でもプロを相手に実力を見せてくれました。
侍ジャパン大学日本代表として3回2点ビハインドで2番手として登板した田中選手は前打席で2ランホームランを放っている山川穂高選手を152kmのストレートでレフトフライに打ち取ると武田選手を見逃し三振、石川選手を空振り三振と連続三振。
それから続く4回にも岡本選手、谷内選手、清水選手をなんと3者連続三振に抑えるなどそのまま4回を投げ気付けば一人の走者も出さないパーフェクトピッチングで築いた三振はなんと8つとプロを翻弄しました。
日本代表の壮行試合なのですがこれからプロになる創価大エースの田中選手のお披露目という感じになってしまったように感じるほどのすごさを感じますよね。
なぜこれほどの選手が高校時代で名前が出てこなかったのかと不思議に思う人もいると思います。
なので田中選手の高校時代はどうだったのか、また創価大エースとして周りの評価はどうなのかなどを調べてみました。
高校時代は故障?
これだけの選手ならば高校時代も投手をやっていれば名前くらい挙がるはずだと思うのが普通です。
高校時代はパッとしなかっただけなのではないかというのもあるかもしれませんが、実は高校1年で肩を故障していたのです。
創価高校へ入学しすでに1年でエースになるほどの実力を持っていた田中選手ですが、夏の大会で5回戦まで勝ちあがり準々決勝で早稲田実業戦の後、肩を痛めて結局外野手へ転向したのです。
なので高校時代では投手として名前が出てこなかったのですね。
それでも一応3年の夏には登板して140km超えのストレートを投げていたようです。
そして創価大では野手として入学しますが投手への思いを捨て切れずに投手への転向を願い出て1年間体作りし2年の春に球界に名前を轟かせることとなりました。
出典:http://m.sponichi.co.jp/baseball/news/2014/06/12/kiji/K20140612008350300.html
球界の評価は?
東京ドームで行われた全日本大学野球選手権を視察した阪神・中村勝広GMの話では、
「腕の使い方、しなり…。モノが違うよな。すべてにおいて別格。故障することなく、順調にいってほしいね。すごいのが出てきたな」
と田中投手を絶賛。
横浜DeNAの武居スカウトは、
「コンスタントの球速が出る。上位候補になるのは間違いない。楽しみだね」
そのストレートのすごさはプロ野球でもトップレベルではないかと来年2016のドラフト1位候補は間違いないのではないかという評価でした。
主な戦績は?
昨年の大学野球選手権では佛教大戦で9回4安打9奪三振で完封、東都王者の亜細亜大戦では4回1/3を2安打8奪三振1失点、明治安田生命とのオープン戦に7回から登板すると、3回を2安打に3つの四球を与えるコントロールに課題を見せたものの持ち前のストレートで4三振を奪っています。
そのストレートはほとんどが150km以上が出ているなど186cmの高身長がさらに大きく見える身体からのしなやかな腕の振りから生み出される速球が持ち味なんですね。
プロでも期待されるのがよくわかります。
最後に
高校時代は肩の故障があって外野手へ転向していたんですね。
2016年には間違いなくドラフトで名前が出てくるでしょうが、やはり一度故障をしているということもありますので今後の怪我などは気をつけて欲しいですね。
壮行試合とは言え、プロを相手に8三振を奪うというのはそれだけプロレベルの投球ができるとういことだと思いますので今後に期待したいですね。
今後の注目は田中選手に集まりそうですね。