旧正月は日本にはなぜないの?中国は春節という祝日でお休み?

日本が新年を迎えて約1か月後あたりに、中国では「春節」を迎えます。

私たちが日頃ニュースで見る中国の「春節」といえば、爆買いでしょう。

中国では春節時に、一年で一番長い7日間の休暇を利用して日本へ観光する人々も大変多くなりました。近年は日中関係も緩くなり、日本企業にとって中国人観光客の爆買いはビックビジネスとして度々取りあげられ、その購入の様子は誰もが驚くはずです。

しかしその一方、中国での伝統的な旧正月を祝う春節を日本人の多くは知りません。

旧正月や春節」とは何なのでしょうか?
それについての説明や春節の祝いはどんなことをするのか、最後に何故日本は旧正月がないのかなどを順にご紹介して行きたいと思います。

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旧正月や春節って?

日本では旧暦(太陰太陽暦)の正月を「旧正月」と呼びます。中国では旧暦での正月を「春節」と呼びます。

旧暦とは太陰太陽暦という暦で、月の満ち欠けで日数を数えました。現在は地球の公転を基準とし、太陽を一周する周期で数えた太陽暦(グレゴリウス暦)が世界で適用されています。

日本の「旧正月」も中国の「春節」も意味としてはどちらも同じで、旧暦での正月の呼称です。
同じ意味なのに何故呼び方が違うのでしょうか?

実はそこが今回の主題です。
日本では旧正月を祝わないのに、中国では春節を祝うのです。
5182-01出典:http://tabizine.jp/2014/01/29/5182/

しかも、中国では春節を国民の祝日として7日間も設けています。それほど、中国にとって春節は一年で最も盛大な祝日なのです。

お隣の国同士なのに、何故こうも文化に相違があるのでしょうか?

日本もお正月を祝いますが、中国では春節で日本以上に一年の始まりを大連休にしてまで祝うのは、何か伝統として祝い方が違うのでしょうか?

続いて、中国での春節の祝いはどんなことをしているかぜひご覧ください。

春節の祝いはどんなことをするの?

中国やアジア圏国家は春節の方(新暦での正月より)を盛大に祝うのが習わしのようです。

中国の伝統的な祝い方は、日本の正月と類似した伝統が多くみられます。

日本で大晦日に大掃除をして新年を迎えるように、中国でも大掃除をし、年越し料理も食べます。

日本で正月には門松やしめ縄をかざりますが、中国は「春联(チェンリィエン)」という大きな貼札をし、キンカンの鉢植えを飾ったりします。

正月料理は各地方で大きく異なり、主に焼き餃子「鍋貼(ゴーティエ)」や餅、麺を食べますが、肉や魚料理の他、甘いお菓子を食べて家族みんなで過ごします。新年の祝いの言葉を掛け合い、お年玉を配り、初詣をし、新年の様々なイベントにも出向きます。

日本と少し違うのは、赤を基調にした春節の飾りが非常に目につくことです。
春節出典:http://tokuhain.arukikata.co.jp/suzhou/2011/02/post_36.html

赤は春節の色(おめでたい色)として、そこかしこに赤い提灯や家の門に赤い「対聯(ついれん)」という縁起の良い言葉を美しい字で書き、壁や門に貼ります。以前は爆竹を鳴らして邪気を払い、神を迎える事もありました。現在は北京等、中国全土の大気汚染が懸念され、花火を規制する地域もあり、中国国民も個人的に花火を買うことを避けているようですけどね。

日本の新年よりずっと華々しい中国での春節ですが、お互い母国で過ごす様子はとてもよく似ています。それなのに、何故日本には旧正月がないのでしょう?

なぜ日本は旧正月を祝わないの?

なぜ日本では旧正月を祝わないのか、これが一番の謎でしょう。

実は、この謎について定説はありません。

一番有力な説として挙げられるのは、
日本が旧暦の太陰太陽暦から新暦の太陽暦に移行した明治6年の新政府財政難の時と言われています。

明治政府が公務員達に支払う月給制は旧暦のままだと閏年があり、13か月分の給料の支払いをしなければなりません。

そこで政府はこの問題を新暦に改めて人件費を削る策を打ち出しました。

新暦にすると、閏年が無くなり、更に改正前の明治5年の12月3日に改正することで、何と!12月はたったの2日という異端な年になり、12月分は無給となりました。明治政府は新政府にして、2か月分の公務員の給料を削減できるというごり押し業(わざ)を打ち出したのです。結果、この旧暦が無くなったことで旧正月も抹消・・・というのが一番の定説のようです。

後は自説ですが、
祝祭という視点からすれば1つ考えられることがあります。

正月で祝詞(のりと)として述べる「芽出度い(めでたい)」「新春」「迎春」はすべて立春を表す言葉です。

というのも、新暦改正前の明治時代は正月と立春は重なっていましたから、立春は旧正月の名残です。同じ意味の祝日(元旦:年の初めを祝う)を、年に2回行う必要があると国は定めていないという事です。むしろこれが祝日として成立したとすれば、一年はいつ始まるのか混乱を招く恐れがある、又他の祝日を制定する事を考慮しているのではないか、という事です。

実際、今年2016年8月11日は山の日という祝日が1つ増えるのです。こうした事を考えると、やはり正月は1つで十分であり、明治政府が当時合理化した暦は現代にもなおも効力を発揮しているようにも思えますよね。

まとめ

今回の春節と旧正月、何故旧正月を祝わない理由は以上となりましたが、いかがでしたか?

日本では聞きなれない祝祭日ですから、読みづらく感じた方も多くいると思います。中国での春節は長く、7日間をどのように過ごすかは、その人々それぞれです。

日本で過ごされる方は、報道で見られる爆買いから爆食いや日本の旅行地での体験を通して爆学することが今年の流行です、などということを目にされると思います。

けれどもそれは、富裕層の中国人の方々であり、大半は母国で過ごされる方が大半です。

本来の春節として祝い方の正しさからすれば、母国で祝い、母国の人達の多幸を願い、里帰りをして親を安心させる姿の方が自国の文化や伝統を大切にしている事と言えると思いますね。

日本でなぜ旧正月を祝わないのかについてや、中国の春節についてでした。

シロップ

最後まで読んでいただきありがとうございます。
アニメ漫画ゲーム大好きで、いろいろな人が気になっているんじゃないかという話題を取り上げています。参考になれば嬉しいです。

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