オーパーツは本当に存在するのか?謎の古代文明と超科学を探る

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この世には色々と不思議なものがありますが、このオーパーツもその「不思議なもの」の一つで、一つというより代表格と言った方が良いのかもしれません。

オーパーツとは、主として古代の遺跡などで発見されるアイテムで、その当時にはありえないような、高度な技術が必要なものが大半なのです。

中には現代の技術力でも製作は困難とされるものさえあります。

そのため超科学の産物だとか、古代文明には現在に匹敵する、或いは凌駕する技術が存在した、などと主張する人もいます。

これらのオーパーツは本当に存在するのでしょうか、またそれは謎の古代文明や超科学と関係あるのでしょうか。

また存在するのであれば、どのようにして作られたのでしょうか。

今回は、そのオーパーツの謎に迫ってみたいと思います。

オーパーツとはどのようなものか

オーパーツとは、英語の「out-of-place artifacts」の略語で、「OOPARTS」と記されます。

つまり「場違いな工芸品」、或いは「ありえない人工品」という意味でしょう。

オーパーツの定義としては、「考古学的にその成立や製造法などが不明で、そのオーパーツが製作された時代では、製作が非常に困難か不可能」というものです。

なぜそんなものがそこに存在するのか、その存在自体が謎に包まれています。

それで「場違い」とか「ありえない」人工品というわけなのです。

このオーパーツは非常に珍奇なものが多いため、学術的な価値だけではなく、マニアのコレクションの対象ともされるので、一般的な関心を持たれることも多いようです。

出土する場所は様々で、アステカの遺跡、モヘンジョダロ遺跡、中国、古代アッシリアの墓、エジプトの各遺跡など、多様な地域にわたっています。
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代表的なオーパーツとしては、クリスタルスカル(水晶製の髑髏)、黄金のジェット機(どう見ても現代の三角翼ジェット機のように見える)、コソの点火プラグ(その当時には絶対ない筈のプラグ)、アンティキティラ島の機械(これもありえない歯車機構)などがあります。

これらの中には、既にその謎が解明され、発見者の勘違いや知識が足りないための錯誤、或いは後世に作られたニセモノと判明したものもあります。

オーパーツは本当に存在するのか?謎の古代文明と超科学を探る

まず代表的なオーパーツを、ランダムに列挙してみましょう。

クリスタルスカル
黄金のジェット機
聖徳太子の地球儀
アンティキティラ島の機械
カンブリア紀の金属ボルト

コスタリカの石球
ヴォイニッチ手稿
ロシアの金鉱で発掘された極小コイル
ネアンデルタール人の頭蓋骨に残る弾痕
恐竜と人間の化石が同じ地層から発見される

沖縄県与那国島の海底遺跡
ナスカの地上絵
バグダッドの古代電池
ピリ・レイスの地図

これらのオーパーツは、高度な謎の古代文明と超科学の存在を暗示するものが多いのです。

その数の多さに驚きますが、これでもオーパーツの全てではなく、ほんの一部なのです。

ここではその中の幾つかをご紹介し、その解説や検証など書いてみましょう。
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クリスタルスカル

オーパーツの代表格です。

これは水晶で作られた髑髏ですが、世界で13個あると言われております。

実物の頭蓋骨より二回りほど大きいのですが、ユカタン半島の古代マヤ文明の遺跡ルバアントゥンで発見されたという「ことになって」います。

非常に固い水晶を、これだけ精緻に加工する技術は、マヤ文明には存在しません。

それでオーパーツなのですが、一体何時誰がこのようなものを作ったのか、その疑問(或いは疑惑)は最近まで謎のままでした。

実は私は本年1月にTBSの番組「世界ふしぎ発見」を見ました。

その中にこのクリスタルスカルの製作過程が、克明に描かれていたのです。

それによりますと、ドイツの小さな町であるイーダー・オーバーシュタインで作られたことが明らかとなりました。

イーダー・オーバーシュタインという町は、ドイツの昔からの宝石加工の職人達が集まる町で、非常に精緻な加工技術が売り物だそうです。

そしてクリスタルスカルを電子顕微鏡で見ると、ダイヤモンド研磨剤で削った跡が直線的についていて、その町で作られている水晶の製品の削り跡とは、ぴたりと一致したのです。

番組内ではイーダー・オーバーシュタインの職人とのインタビューもあり、その中で職人さんは「これは私たちの先祖が作ったものだ」と明言していました。

つまり、クリスタルスカルは20世紀のメードインジャーマニーであり、オーパーツなどではなかったということになりました。
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次は黄金のジェット機を見てみましょう。

1929年にコロンビア北部のシヌー遺跡から発見されたもので、長さ5センチ、高さ1センチ程の小さな黄金細工です。

製作時期は500-800年程前とされていますが、正確な時期はわかっていません。

確かに見た目は三角翼のジェット機によく似ていますが、その当時にジェット機などあったものでしょうか。

それに航空機にしては航空力学的におかしな点が幾つかあります。

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現在有力な説は、アマゾン川に住む「プレコ」と言う、ナマズのような魚がモデルではないか、と言うものです。

大分前になりますが、このナマズ魚さんを写真で見たことがありますが、確かにこの黄金のジェット機によく似ていました。

黄金のジェット機ならオーパーツのチャンピオンになれますが、ナマズではとてもチャンピオンにはなれませんよね。
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聖徳太子の地球儀

この聖徳太子の地球儀というオーパーツは、兵庫県太子町の斑鳩寺で発見されたソフトボール大の地球儀です。

アメリカ大陸やユーラシア大陸が描かれていますが、その他にも南極大陸やムー大陸に相当する位置にも、大陸が描かれています。

作られたのは江戸時代中期とされています。

江戸時代中期なら、制作者がアメリカ大陸やユーラシア大陸を知っていても、不思議はありませんが、南極大陸やムー大陸となりますと、少しばかり疑問が残ります。

それに特命リサーチ200Xの調査では、表面には「墨瓦臘泥加(メガラニカ)」という文字が残されていることもわかりました。

このメガラニカとは、かつて南極を中心として南半球の大部分を占めると推測される仮説の大陸のことだそうです。

メガラニカは江戸時代中期には、知られていない筈ですので、これまた謎と不思議に包まれていますね。

尚、この「聖徳太子の地球儀」という名称ですが、この斑鳩寺は、西暦606年に聖徳太子によって建立されたとされていますので、 そのため「聖徳太子の地球儀」という名前がついたのでしょう。

別に「聖徳太子が作った地球儀」というわけではありません。
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さて、次は「アンティキティラ島の機械」ですが、これは少しばかり毛色の変わった成り行きなのです。

通常オーパーツの真の姿が明らかなると、「なぁーんだ」とがっかりすることが多いのですが、この「アンティキティラ島の機械」は少しばかり違うのです。

「アンティキティラ島の機械」は1901年、ギリシアのアンティキティラの沈没船から発見されたものです。

歯車が複雑に組み合わさった差動歯車の機械ですが、製作年代は紀元前150-100年あたりとされています。

2100年も前にこのような目的も不明な、複雑精緻な機械が作られていたということで、すっかりオーパーツとして定着していました。

しかし、近年になってこの差動歯車機械は、一種の天球儀であることが判明しました。

太陽や月の動きを再現するもので、うるう年や月食や日食も予想できるという、現代の私たちからみても、「すごい」と思えるような、複雑で精巧な機械なのです。

「なぁーんだ」と「すごい」では、随分評価が違いますね。
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さて、締めくくりは、「カンブリア紀の金属ボルト」です。

この「カンブリア紀の金属ボルト」とは、1997年にロシアで発見されたもので、15億年以上前の地層にあった石の中に入っていたものです。

X線で調べると、その石の中にはそのようなボルトが、更に何本か入っているとのことです。

ボルトの大きさは3センチ足らずで、かなり小さいものですが、ロシア科学アカデミーの分析によると、そのボルトの製造時期は推定2万-30万年前だそうです。

ここで大きな矛盾が生じています。

地層は15億年前、ボルトの製造時期は2-30万年前、この食い違いはどのような理由によるものでしょうか。

15億年前と2-30万年前とでは、年代がまるで違います。

まさか2-30万年前に製作されたボルトを、15億年前の地層に埋め込んだということはないでしょう。

このボルトについては、「15億年前に地球にやってきた宇宙船が何らかの原因で故障・爆発し、飛び散った部品の一部」という説もありますが、上記の矛盾など考えると、説得力は全くありませんね。

まとめ

こうして見てきたオーパーツですが、「すごい」ものと「なぁーんだ」のものとが玉石混淆、さまざまでした。

しかも、オーパーツの説明文などを詳細に読むと、かなりの矛盾があるものが多いようです。

まあ、「オーパーツなんてそんなもんさ」と言ってしまえばそれまでですが、このあたりの矛盾を説明できれば、説得力は更に高くなると思うのですが、そのような説明があるものは、あまりありません。

これらのオーパーツは、高度な古代文明や謎の超科学の存在を暗示するものが多いだけに、少しもったいないような気もします。

それともオーパーツというものは、そのような突っ込みは抜きにして、単純に「そんなものがあったのか!」と楽しむものなのでしょうか。

以上、オーパーツは本当に存在するのか?謎の古代文明と超科学を探るでした。

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